〜模倣品と海難事故〜


 海難事故は、日本近海だけでも年間2000件以上を数えています。なかには座礁による重油の流出や転覆など地球環境や人命に甚大な被害を及ぼすケースも少なくありません。事実、ここ数年は死亡・行方不明者が毎年100名以上にのぼっているのです。
 多発するこうした事故の陰に、いくつかの共通するキーワードが指摘されています。その一つが、粗悪な技術で生産された模倣品です。悲惨な被害と信頼の失墜を引き起こさないために、メーカーが品質を保証する純正部品をご使用ください。

 


〜模倣品と重大事故〜


 模倣品使用による事故が多数確認されています。

機器名 主な模倣部品名
エンジン コネクティングロッドボルト、クランクピンメタル、主軸受けメタル
ポンプ インペラー、メカニカルシール、マウスリング、ボールベアリング
油水分離器 コアレッサー

 

発電機のブラックアウト
模倣品使用により破損したエンジン部品
出航停止
油水分離器の模倣コアレッサーで分離不能

 

 

〜模倣品とその保証〜

 純正部品は、すべてメーカーの厳しい品質チェックに合格したものばかりです。絶対の自信をもってお客様の元にお届けする技術と信頼の結晶です。保証の有無や保険会社の免責事由認定など、いざというときに差が出ます。

区 分
メーカー品質検査
メーカー保証
保険会社の免責事由
純正品
模倣品
×
×

 

 

〜純正部品を購入するには〜

  1. メーカー正規の販売ルートから購入する
    模倣品を純正部品の袋に入れて販売する悪質な業者も存在します。ご注文の際には、信頼できるメーカー正規の販売店に「純正部品」とご指定ください
  2. 純正証明書を確認する
    純正品を販売する際に、純正品であることを証明する「純正証明書」を添付しているメーカーもあります。商品に添付されていない場合は、販売店にお問い合わせください。
  3. メーカー標章を確認する
    純正部品には、メーカー名の刻印やプレートなどが銘記されています。これらも純正部品と模倣品とを区別する際のポイントになります
メーカーが発行している純正証明書(例)


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社団法人日本舶用工業会